以前掲載していた「ビジネス情報版サンエイSTATION10月10日号」では、ハブの空いているポートにうっかり関係のないLANケーブルを挿してしまったことによる「ループ現象」が原因のトラブルをご紹介しました。
記事をご覧になった方の中には「こんなトラブル、そんなにしょっちゅう起きるわけないよ~」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。でも実は、こういったトラブルは意外と多く発生しているのです。
そのため、メーカー側もそれを防止するための機能を備えた製品を販売しています。
ネットワークの縁の下の働き者である「ハブ」ですが、高速インターネット1ギガ時代になってきた今、新しい物に買い換えることも多くなるかと思います。
機能がたくさんあると、どれを買ったらいいのかわからない…
そう思われた方のために、今回は最新のハブの特徴や選び方をご紹介したいと思います!
1000BASE-T(ギガ対応)
主に一般的に販売されているハブには二種類の規格があります。
100BASE-TX/10BASE-T対応…最大伝送速度100Mbps
最も広く普及している規格でコスト的にも安価な製品が多いのですが、USB2.0と比べても1/5程度の速度しかありません。
Gigabit(1000BASE-T)対応…最大伝送速度1Gbps
100BASE-TXと比較して10倍のスピードを実現する高速ネットワーク対応のハブです。これから買い換えるなら、この「Gigabit」に対応してないものはお金がもったいないと言えます。
昔は10M/100M対応のものばかりでしたので、これでは高速インターネットも本来のパフォーマンスを発揮することができません。
これから買い換えるならLANケーブルとハブは1000BASE-T対応の物に同時交換ですね!
節電機能(アイドリングストップ機能)
この機能は最近当たり前になってきている節電機能の一つで、使ってない差し口やデータ通信がないタイミングに電気消費を抑制する機能です。
不要な電力を消費しないため、環境とお財布にやさしい機能ですね。
ループ防止機能
ビジネス情報でご紹介した機能ですが、この状態が起きると正しく送りたいデータの邪魔をしてしまうので、印刷したいプリンター情報や見たいインターネットの邪魔などをすることになるのです。
社内ネットワークに多大な影響を及ぼすため、全く仕事ができなくなってしまいます。(時にはパソコンも遅くなります)
万が一ネットワークにループ構成が発生した場合、それを検知してお知らせするループ検知機能を備えた機種であれば迅速な対応が可能になります。
ジャンボフレーム対応
データ送受信単位(フレーム)のサイズを大きくして効率よく通信を行う機能「ジャンボフレーム」に対応したタイプです。大容量のデータを送る際、より早く送ることをサポートしています。
VLAN機能
社内LANが他部署から丸見えでセキュリティに問題が!
従来は一つのハブでネットワークを作ると、すべてのパソコンが繋がってしまうため他部署の情報も閲覧可能になってしまいます。
VLAN対応のハブであれば社内ネットワーク接続からは隔離しつつ共通のインターネット接続やプリンターは共有するといった高度な設定を行うことができます。
おすすめハブ3機種のご紹介
LSW5-GT-8NS ¥6,330(税抜)
コストパフォーマンスに優れた高速&省エネモデル。
1000BASE-T/節電機能/ループ検知機能
1000BASE-T対応!
BS-G2108UR ¥9,980(税抜)
省エネ・小型でオフィスのGigaネットワーク化に最適。
1000BASE-T/節電機能/ループ検知機能/ジャンボフレーム対応/メタルボディ採用
VLAN対応!
BS-GS2008 ¥14,800(税抜)
多用な管理機能を搭載したスマートスイッチ。
1000BASE-T/節電機能/ループ検知機能/ジャンボフレーム対応/メタルボディ採用/VLAN対応
今回ご紹介した機能以外にも、熱対策やファンレス機能など様々なものがあります。
去年Windows XPからWindows 7へパソコンを買い換えされたお客様は多いと思いますが、パソコンの性能をより十分に発揮させるためにも、ネットワーク上の要である「ハブ」を見直してみるのは十分価値があると思います。
ハブの入れ替えや選定の際には、ぜひ当社へご相談ください。